■ サウンドクラウドへ
氏のもう一つの関心事は立体音響であった。作曲活動の傍ら、NHKのラジオ番組『立体音楽堂』(1952〜)や、日本ビクターの開発したCD-4方式(1970〜)による4チャンネル録音などに、積極的に取り組む。
それらは、1982年オーストリアのリンツを皮切りとする、野外での壮大な音の催物「トミタ・サウンドクラウド」に結実する。ドナウ川
(1984)、ニューヨーク (1986)、長良川 (1988)、シドニー (同) などでの開催へと続く。自作の5.1チャンネル化にも熱心で、DVD-Audioの可能性に期待を寄せる。
「自分の人生は地図を見ないで進んできた」と言う。
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書名
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「音の雲」 |
著者
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冨田 勲 |
発行所
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日本放送出版協会 |
発行日
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2003年11月25日 |
判型
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四六判 156頁 |
定価
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1,700円 (税別) |
ISBN
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4-14-005443-3 |
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